森林荒廃の厄介者変身 「竹の子パン」試作

2013年7月4日

PK2013070302100225_size0

パンにタケノコという異色のコラボで作った「竹の子パン」の試作品が完成した。発案者の小西恒生さん(79)=白山市笠間町、小西製作所代表=は「来年の四月までに販売できるようにしたい」と意気込んでいる。小西さんは農業の傍ら、発明協会の会員としても活動している。「竹の子パン」は昨年七月ごろに着想。県森林組合連合会などが、一~一・五メートルに成長して森林を荒らす、タケノコの利活用法を探っていると聞き、思い付いた。

自宅近くのパン製造・販売「三共フーズ」にアイデアを持ち掛けたところ、山下正幸社長が「もともと単価が高い食パンを作りたかった」と快諾。小西さんが仕入れたペースト状のタケノコを、パンの風味がなくならないように生地に練り込み、試作品を作った。タケノコのうまみがほんのり感じられる。

来年四月を目標に、味や採算性も含めて研究を進めるという。小西さんは「森林の荒廃も防ぎ、おいしいパンもできて一石二鳥。何とか商品化したい」と話している。(高橋貴仁)

中日新聞


タグ: , ,