2013.07.22
日本製紙は、九州地区で間伐材を使って熊本県八代市の八代工場で生産した「木になる紙コピー用紙」の販売を7月22日に始めた。「国民が支える森林づくり運動」推進協議会が普及を進める間伐紙「木になる紙」シリーズの新製品となり、売り上げの一部は森林所有者に還元し、国内の森林整備の推進、林業・山村の活性化に役立てる。
販売開始したコピー用紙は、間伐材パルプ利用割合が30%で、クレジット方式を活用した。同方式は、製紙工場への証明書付き間伐材の入荷量に応じて製造する紙に間伐材が配合していると見なす方法で、間伐材入りのコピー用紙を適切な価格で製造・流通させることを狙いに導入された。古紙パルプの配合率は70%となる。
グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)の特定調達品目にも適合する。製品のパッケージには「木になる紙」の文字を大きく入れ、九州の地図と熊本県をPRするマスコットキャラクター「くまモン」をデザインして九州産であることをアピールしている。官公庁や企業に購入を促して間伐材製品の普及を目指す。
国民が支える森林づくり運動推進協議会は、九州森林管理局や九州・沖縄8県、製紙会社、紙流通会社などで構成し、採算性の問題から間伐できなかった森林の整備推進を目的に木になる紙を展開している。A4コピー用紙だと、2500枚ごとに50円が間伐材を供給した森林所有者に還元される。シリーズには紙ファイル、封筒、印刷用紙などがある。【日本製紙(株)】
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