森林の持続的活用考える 美濃市で清流の国ぎふシンポ

2013年07月18日

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森林の持続的な活用と林業の担い手育成について考える「清流の国ぎふシンポジウム」(県、美濃市共催)が17日、同市泉町の市文化会館で開かれた。

県は7月を「清流月間」と定め、シンポジウムをメーン行事として開催。市民や県内の農林高校など6校の生徒、県や近隣市町村の職員など約600人が来場した。

農林水産省の皆川芳嗣事務次官が「森林を未来につなぐ人作り」をテーマに基調講演。「日本の森林は現在、国内の木材需要量を賄えるペースで増加しているが、山林整備の遅れで安定供給できず外国から輸入している」と話し、大規模管理による森林の保全・利用の両立を説いた。

トークセッションでは、皆川事務次官と石川道政市長、森林文化アカデミーの涌井史郎学長、岐阜大学の小見山章理事が、県内の森林の現状や今後の取り組みについて意見を交わした。同市で行われている木育事業や古城山環境保全モデル林整備などを例に挙げ、木へ愛着を持つことや、各地域のニーズに合わせた開発計画の重要性を確認。「三世代先の幸福を担保できるような、長期的な展望を持ってほしい」と来場者に語りかけた。

岐阜新聞


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