日比谷花壇(東京都港区)は7月1日~8月31日まで、宅配サービスで顧客に届ける商品について排出された二酸化炭素(CO2)を植林・森林保護・クリーンエネルギー事業など他の場所で吸収する「カーボンオフセット」の仕組みを使い、1商品あたり400グラムのCO2削減を行う。
対象は、パソコンや携帯電話のショッピングサイトや電話、店頭、ギフトカタログを通じて注文を受けつけ、配送を伴う260種類以上の商品。宅配サービスで届ける場合、平均で約400グラムのCO2が発生するため、期間中に発生するCO2総量に相当するCO2排出権を購入し、発生分と相殺する。「配送時に発生したCO2をカーボンオフセットします」というメッセージを添え、受け取った人が分かるようになっている。
排出権はブラジルの小規模水力発電工場プロジェクトによって創出され、国連が認証したもの。
同社は昨年の夏と冬のギフトや今年の母の日、父の日ギフトのカタログ商品でもカーボンオフセット方式で配送時のCO2削減を行っている。今夏は「より多くの人に地球環境問題に関心を持ってほしい」(同社)と対象を拡大。対象商品を検討した上で「9月以降も継続していきたい」としている。