二酸化炭素削減のモデルがどんどん出現してきていますね。
これまでの再生材より、二酸化炭素(CO2)の排出量を39%抑制-。建築資材メーカーの杉田エース(東京都墨田区)は、同社の再生木材「エス・ウッド」のCO2排出削減効果について、第三者審査機関である日本スマートエナジーから認証を取得した。
原材料の木材、プラスチックともに100%リサイクル材を使用しており、エス・ウッド1トン当たりのCO2排出量は0.86トン。バージンプラスチックを使用した従来品の1.41トンと比べ、原油の採掘・精製・ペレット化などが不要なため0.55トン(39%)抑制できるという。
エス・ウッドは、木くずや木片、建築用の廃木材を木材に、プラスチックは家庭から出るプラスチック容器や包装材、ペットボトルのキャップなど、通常は焼却していたものを使用する。また、100%リサイクル材なので、木や原油の消費だけでなく、それらの伐採、精製、輸送などに伴うCO2発生も削減できるという。
さらに、市場のデッキ材(南洋材90%、従来の再生木材を10%と仮定)では、製品1トン当たりCO2発生量1.58トンとなるためエス・ウッドは0.72トン削減効果がある。使用後に南洋材を焼却すると仮定した場合、CO2発生量は3.4トンにまで増え、それと比較すると、繰り返し再生が可能なエス・ウッドは2.54トンの削減効果があるとしている。