2013年03月11日
東日本大震災の津波などによる倒木被害を回復させようと、奈良市のNPO法人「森づくり奈良クラブ」は今月から、被災地のどんぐりを預かって奈良で苗木に育て、秋に返す「どんぐりプロジェクト」を始める。自宅で苗木に育てるボランティアを募集しており、奈良クラブの岡本治男理事は「元気な苗木が育つのを日々見守るのは楽しみにもなる。東北の森林再生に力を貸してほしい」と呼びかけている。
プロジェクトは、手軽に取り組める被災地支援のボランティアとして「日本環境協会」(東京都中央区)が事務局となり、全国のNPO法人などに呼びかけて実施。岩手、宮城、福島の3県で集めたどんぐりを植樹できる大きさの苗木に育てて返却するもので、苗木は海岸林の再生などに役立てられる予定だ。
奈良クラブは今月23日、矢田山遊びの森子ども交流館(大和郡山市矢田町)で、手作りの竹の鉢にどんぐり約250個を植える。鉢はボランティアに持ち帰ってもらい、自宅で育ててもらう。
募集するボランティアは約35人。小学生以上なら可能だが中学生以下は保護者同伴が必要となる。締め切りは16日で、問い合わせは奈良クラブの佐々木忠理事(090・2044・3238)。【釣田祐喜】
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