間伐材残材活用 森と里を元気に 白峰住民や金大教授ら 「薪の会」設立

2013年3月4日

まきスタンド設置も検討

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 東日本大震災をきっかけに自然エネルギーへの関心が高まる中、白山市白峰の住民や金沢大の教授らが三日、まきの利用促進で里山再生を目指す任意団体「白山しらみね薪(まき)の会」をつくった。市内で開いた設立総会には県内外から百二十人が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。(谷知佳)

 総会には、長野県在住の作家でまきストーブ研究家の田渕義雄さんと、金沢大で生物多様性や森林経営学を研究する香坂玲准教授を迎えた。

 事務局を務める造園業風一(かぜはじめ)さんが、白山麓の水がめとしての重要性を強調。「山に放置された間伐材の残材などをまきに活用し、森と里を元気にしたい」と趣旨を説明した。

 風さんによると、会は地元林業者から間伐材を中心に仕入れ、学生らボランティアの手を借りてまきに加工、販売する。良質の肥料となる灰を回収して農業や林業に生かし、エネルギーを循環させる。

 田渕さんが「頭と体を同時に動かしながら無心になれる。孤独な作業は、自分を自分で祝福する音楽である」とまきわりの魅力を語ると、風さんは「太さや長さなど細かなニーズに応えたい」と話し、ガソリンスタンドならぬまきスタンドの設置も検討していることを明かした。

 香坂准教授は、環境教育に生かすことを提案した。「過去に学びつつ、人口や技術、社会の変化に合わせて無理せずまきを利用できる新たな仕組みが必要」とも指摘した。

 代表理事には金沢大人間社会学域の市原あかね教授が就いた。役員には地元の林業者らも名を連ねる。白峰では二〇〇七年から、金沢大や行政とともに白山自然エネルギー利用研究会をつくって勉強を重ねてきた。

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