不法投棄の多かった竹林を中高年ボランティアの方々が整備し、憩いの場に大変身させたようです。現在はシーソーやブランコなども製作中とのこと。地域住民のが家族ぐるみで付き合えるような素敵な場所になりそうですね。
四日市市西坂部町の竹林が、広場と散策路に生まれ変わった。桑名市から松阪市までの中高年によるボランティアグループ「森林(もり)づくり三重」が、うっそうとして不法投棄も多かった竹林5000平方メートルを3年前から整備し、憩いの場に再生した。
グループの会員200人は、県内15カ所で里山整備をしている。西坂部町の竹林は会員の紹介で、月に1度、10人ほどで作業をしてきた。
竹林周辺には、四日市市による「ごみ捨て禁止」の看板がいくつも立っているほどで、当初は風呂おけや布団、流し台などの不法投棄が多く、市の協力で除去した。古い竹を間伐して機械で粉々に砕いたり、竹の垣根や間伐材のベンチを散策路沿いに置いたりして整備するうち、1年ほど前からはほとんどごみが捨てられなくなった。風呂おけは雨水をためるタンクに再利用し、道沿いのプランターの水やりに使っている。
同市坂部が丘の野木孝紀さん(68)は竹林が散歩コース。「薄暗くて女性は夕方に近寄れなかったが、光が入って明るくなった」とボランティアに感謝する。山野草の写真撮影などを楽しんでいる。
梅やアジサイ、サザンカなども植栽した。広場に置くシーソーやブランコも製作中だ。年内には整備が終わる見込みで、今後は地域の人たちと協力して維持管理に努める。森林づくり三重の小林貞佳さん(69)は「通ってくれる地域の人を増やして少しずつ手伝ってもらい、地域の活動にしていきたい」と話した。
森林づくり三重では、里山整備の相談にも応じている。問い合わせは、事務局=電059(346)2506=へ。
中日新聞より抜粋
2010.6.19