脱「過疎」森林資源生かして雇用を

2012年12月09日

digaital_logo_s

◆中津川市 日吉紗絵子さん(23)
 明大農学部をやめ、昨年から中津川市の地域起こし協力隊員になりました。森林ビジネスに興味があり、森林や林業の勉強をと思ったのがきっかけです。
 東京育ちですが、都会の暮らしは自然とのつながりが見えず、人間らしくない。新宿のオフィスビルで仕事するのは絶対いやでした。
 仕事場は加子母森林組合。木材加工品の販売事業の手伝いや森林ツアーの企画などをしています。今年は1泊の女性限定森林ツアーを2回企画。参加した約30人に下草刈りや間伐体験をしてもらいました。田舎暮らしへの関心は結構高いですよ。
 衆院選は初めて。投票には行きます。政治に求めたいのは、まず地域の活性化。森林資源を生かしてエネルギーをつくり、新たな雇用の場ができれば活性化につながります。佐渡の漁村の限界集落を見ましたが、あんな寂しい衰退は止めてほしい。
 それと年金の問題。保険料を納めていますが、私の世代は将来、年金がもらえるのか不安ですね。

朝日新聞