【リオデジャネイロ=浜砂雅一】ブラジル国立宇宙研究所は27日、2011年8月~12年7月のアマゾン地方の森林消失面積(暫定値)が前年比27%減の4656平方キロ・メートルだったと発表した。
ほぼ京都府と同じ広さだが、1988年の調査開始以降では最小の消失面積だという。テイシェイラ環境相は記者会見で、「今年の世界の環境に関する数少ない良いニュースの一つだ」と称賛した。
アマゾンの森林が消失する主な要因は伐採だが、ブラジル政府は近年、違法伐採の取り締まり強化などに努めてきた。調査対象となった北部9州の森林は、世界最大のアマゾン熱帯雨林全体のほぼ6割に相当する。消失面積は今回、過去最大だった94~95年の約16%にとどまった。