クマタカ保護で協定 塩那森林管理署とNPO 栃木

2012.12.1

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林野庁塩那森林管理署(栃木県大田原市)とNPO法人オオタカ保護基金(宇都宮市)は30日、環境省レッドリスト絶滅危惧1B類に指定されているクマタカの生息域となっている那須塩原市塩原地区の森を保全しようと「人とクマタカ共生の森」の協定を結んだ。

 クマタカ生息域の国有林の一部(0・5ヘクタール)を共生の森と名付けて、同基金が参加者を募り、広葉樹の植林・保育管理活動や自然観察会などを実施する。同管理署で、松井正署長と同基金の遠藤孝一代表が協定書に調印した。

 同基金によると、塩原ダム周辺で1組のつがいが生息。平成6年に繁殖が確認されて以来、19年間で繁殖13回、ひなが巣立ったのは7回。繁殖成功率54%。

 広葉樹の植林は来年4月に予定され、「たかはら森林組合」の協力を受け、地域住民や各種団体が保育管理活動を実施。また同基金はクマタカの行動圏の中心部分(100~150ヘクタール)についても管理署と今年度中を目途に協定を結ぶ方向で調整している。

MSN産経ニュース