2012年11月5日
サミットの参加者を乗せて走る旧魚梁瀬森林鉄道の車両(4日、高知県馬路村で)=中西康彦撮影 かつての森林鉄道や鉱山鉄道など、レール間隔(ゲージ)が1メートル未満の鉄道「ナローゲージ」が走っていた地域の住民が集う「全国せまい線路サミット」が4日、高知県馬路村で初めて開かれ、東京や栃木、兵庫などから参加した約120人が保存・活用策を話し合った。
同村では、旧魚梁瀬(やなせ)森林鉄道が観光用に復活して人気を集めており、沿線の住民らがサミットを企画。地元と千葉、兵庫、岐阜各県の4団体が活動を報告した。
2007年から、岐阜県の廃線レールを専用自転車で走る体験イベントを続けているNPO「神岡・町づくりネットワーク」の田口由加子さん(34)は、高齢者向けには電動アシスト付き自転車を用意し、今年の利用者は1万8000人(10月末現在)と当初の10倍以上になった成果を強調した。
森林鉄道の試乗会もあり、参加者らがナローゲージの乗り心地を楽しんだ。主催した住民団体顧問の清岡博基さん(71)は「小さな鉄道に大きな可能性が詰まっている。全国の仲間とさらに交流を深め、盛り上げていきたい」と話していた。
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