奥大井の森でストレス発散 働き盛りに「森林療法」

2012/9/ 7

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森を歩きながら心身をリフレッシュする「森林療法」の体験ツアーを主催している民間団体「川根本町エコツーリズムネットワーク」は、働き盛りの世代の参加を促そうと、企業や団体に照準を合わせたPRを始める。「都会の職場でたまったストレスを、奥大井の豊かな森で発散しませんか」と、社員研修や福利厚生へのツアー活用を提案していく。
同団体は2011年に森林療法体験ツアーを開始。これまで個人向けにこのツアーを提供してきた。若い女性を中心に申し込みがあるものの、潜在需要が高いとみられる働き盛りの中高年や男性からの反応はいまひとつだった。
企業や団体と連携することでより多くの人に森林の力を体感してもらうと同時に、地域資源である豊かな森の利用を町の活性化につなげる狙いもある。
ツアー参加者は森を歩きながら、腹式呼吸や自律神経を安定させるイメージトレーニングなどを実践する。同町でカウンセリングの研修を受けた「森の案内人」が同行する。
ツアーを企画したのは、同町営診療所での勤務経験がある聖稜リハビリテーション病院(藤枝市)の竹内俊明院長(心療内科)。森林のマイナスイオンや樹木が発散する芳香性物質(フィトンチッド)が五感を介して体に作用し、癒やし効果をもたらすという。「年代や性別を問わず、心が弱っている人にも健康な人にもいい機会になる」と話す。
ツアーは個人、団体向けともに原則1泊2日。寸又峡温泉での宿泊費やマクロビオティック(穀物菜食)の食事代込みで1万2千〜1万4千円。問い合わせは同町まちづくり観光協会内の同団体<電0547(59)2746>へ。

静岡新聞


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