2012年9月7日
バイオマス発電機など製造の明和工業(金沢市)は6日、森林に放置された残材を原料 に高品位バイオオイルを製造する研究が、農林水産省の委託事業に採択されたと発表した 。バイオオイルを石油の代替燃料に利用することを目的とし、未利用の森林資源の有効活 用などに貢献できる。
研究は間伐などで切り倒された残材を原料に、林業機械の燃料として使える高品位のバ イオオイルを製造し、トラックで森林内に運び込んで利用できるように可搬式のシステム を開発する。北陸先端科技大学院大や東大、独立行政法人産業技術総合研究所と共同研究 する。
明和工業は、細かくした残材を加熱し、発生したガスを急速冷却して液化する「急速熱 分解法」を用いたシステムの開発や燃料の利用技術の開発などを担当する。燃料を高品位 に改質する技術などを研究機関が開発する。
研究は4年間で、能登の森林で技術の実証などを行う。北野滋社長は「バイオオイルは プラスチックの原料にもなる可能性がある」としている。
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