マダイ:間伐材で魚礁、稚魚放流 小浜で実験 /福井

2012年08月10日

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杉の間伐材で作った魚礁にマダイの稚魚を放流する実験が9日、小浜市阿納沖であった。有機物の木材を海中に沈めることで海洋生物の増殖や魚類の生息に果たす効果を2年がかりで検証する。

 水産庁が10年度から実施している事業の一環。木材を有効利用することで森林整備に役立てる狙いもある。小浜市のれいなん森林組合が10年以来、丸太の木枠とコンクリートを組み合わせた魚礁(縦、横、高さ各3メートル)を作り、昨年から計23基を水深26〜40メートルに2カ所、設置した。

 放流は今回が初めてで、同組合や県、地元漁協の関係者や県立小浜水産高校の生徒ら計約20人が参加。漁船3隻に分乗し、稚魚(体長約10センチ)の背びれに標識を付けた後、計4000匹を海中に放った。同組合業務部の池上成志部長は「検証では有効な結果を望みたい」と期待した。【松野和生】

毎日新聞 


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