2012年8月28日
ソニーグループのソニー銀行は、WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)が展開する「インドネシア・スマトラ島森林保全プロジェクト」への支援を9月1日に始める。顧客が新規口座を開設すると、1口座あたり10円をWWFジャパンに寄付する。ソニーが国際森林年の2011年に始めた支援の取り組みにソニー銀行も加わる。
口座を新たに開設した顧客の口座から支払うのではなく、ソニー銀行が負担してWWFジャパンに寄付し、スマトラ島の森林保全プロジェクトに活用される仕組み。顧客はソニー銀行に口座を開設することで、スマトラ島の森林保全プロジェクトの支援に参加できる。ソニー銀行にとっては、環境への関心が高い層の口座開設が見込める。
スマトラ島の森林保全プロジェクトは、違法行為の発見や野生動物が人の居住地に近づくことを防ぐゾウによるパトロール、植林の支援、現地の状況を伝える活動が中心。同島の熱帯林はここ30年で急激に減少し、スマトラトラやスマトラゾウなど絶滅の危機にひんしている動植物が多く、一刻も早い保全対策が求められているという。
ソニーは、スマートフォン(多機能携帯電話)用アプリのダウンロードやウェブサイトでのクリックで10円を寄付するほか、電子書籍の売り上げの一部などを贈っている。ソニー銀行はサイトでの取引で紙の使用を抑えるなど省エネ・省資源を推進。今回ソニーの活動に合わせて支援を始め、環境保全に貢献する銀行のイメージを高める。