2012.7.28
音楽家の坂本龍一さん(60)が主宰する森林保全団体「モア・トゥリーズ」(東京都渋谷区)と鳥取県智頭町、同町大字芦津財産区は25日、町内の森林整備などを共同で進める基本協定を締結した。モア・トゥリーズの協定先は国内11カ所目で、中国地方では初めて。
鳥取県の東南に位置する智頭町は、総面積の93%を森林が占め、「智頭杉」という銘木を産出。木目が均等に詰まった木質などを特徴としている。
今後、町内の旧芦津村で森林の財産管理をする組織「芦津財産区」の全1200ヘクタールのうち、約130ヘクタールの森を活用し、森林整備のほか、二酸化炭素(CO2)の排出権を取引する「カーボンオフセット」の推進などを行っていく。
すでに、モア・トゥリーズは芦津財産区が858トンの排出権を全日空に販売する支援をしており、今後も活発化する方針だ。さらに、「都市と森をつなぐ」をテーマに、間伐材を商品化して都市部に販路を拡大したり、芦津渓谷で天然杉や広葉樹のなかを歩く「森林セラピー」を観光商品としていく。
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