王子製紙、ベトナム中部に同国の家具製造販売大手と合弁で植林会社を設立

2011年11月8日
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王子製紙は、ベトナム中部に同国の家具製造販売大手、チュンタン(TTF)と合弁で植林事業会社を設立した。王子製紙の植林技術と両社の木材加工技術を導入し、植林から合板・製材など木材加工事業まで手掛ける。FSC(森林管理協議会)などの森林認証を取得し、環境に配慮した森林経営を進めていく。王子製紙にとって14社目の海外植林会社となる。
 合弁会社の名称は「チュンタン・オウジ・プランテーション・フォレスト」。出資比率は王子製紙が49%、TTFが51%。フーエン省トゥイホアに本社を置く。面積1万7000haの植林事業に加え、木材加工、木材販売、木材製品販売事業を展開する。事業期間は48年間。王子製紙のベトナム2社目の植林会社で、グループ全体で推進する総合林産業を具体化させる。
 ベトナムでの合弁1社目は、1995年にフーエン省の北、ビンディン省に立ち上げた。約1万2000haの植林を実施し、FSC森林認証を取得して製紙原料のほか、製材用の木材を販売している。今回、フーエン省やホーチミン市などに木材加工7社、植林2社などを保有するベトナム有数の家具製造販売会社のTTFと組み、両社の技術を合わせてフーエン省で植林事業を行うことにした。
 新しい合弁会社も、ベトナムでの1社目と同様、森林認証を取得し、適正な森林管理による環境に配慮した森林経営を目指す。王子製紙は、ベトナムなど東南アジアやオセアニア、中国などで植林事業を進め、これまでに約24万haで植林した。現在も、東南アジアを中心に積極的に拡大している。海外での植林事業は、持続可能な森林資源の安定確保が目的となる。(日経BP環境経営フォーラム)

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