間伐材ベンチ:貴志川高が手作り、和歌山電鉄に寄贈--和歌山 /和歌山

2011年11月8日 
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間伐材を利用して木工作品作りに取り組んでいる貴志川高校(紀の川市貴志川町長原)人間科学科は、1年生40人が手作りした木製のベンチとプランターを和歌山電鉄(和歌山市伊太祈曽)に寄贈した。同校近くの甘露寺前駅で寄贈式があり、今後同駅で使用される。

 同科では08年から、総合学習の年間約20時間を利用し、県の代表産業である林業について学んでいる。8月には新宮市熊野川町で合宿を実施し、地元森林組合から森の管理や間伐体験の講習を受けた。資源の有効利用や木工作品の魅力を学ぼうと先月、約2日間かけてスギの間伐材を使い、ベンチ6個とプランター12個を組み立てて塗装した。

 同科1年の木戸愛さん(15)が「きれいに仕上がるよう一生懸命作った。たくさんの人に木の良さを知ってもらいたい」と同電鉄鉄道部の松原道寛部長(62)に車両の形をしたプランターを手渡した。松原部長は「皆さんの思いがこもったベンチをお客さんはきっと喜んで利用してくれる。大切に使って地域に密着した駅にしたい」と笑顔で話した。【川畑展之】

毎日新聞


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