「グリーン購入大賞」最高賞に佐賀市 継続性を評価

2011年09月27日
佐賀県 地図
スギの間伐材を配合したコピー用紙を全庁一斉に導入した佐賀市の取り組みが「第13回グリーン購入大賞」(グリーン購入ネットワーク主催)の行政部門最高賞の環境大臣賞に選ばれた。佐賀市の取り組みによって、県内7割程度の市町に購入が広がっていることや継続性などが評価された。
 
 同賞には全国から57件の応募があり、節電や「国際森林年」の関連で木材に関わる内容が目立った。このうち、今年は特別テーマとして「行政部門の取り組み」が設けられ、佐賀市は9件の中から最高賞に選ばれた。
 
 佐賀市は2009年6月、購入費の一部が間伐材を出荷した森林所有者に還元される仕組みのコピー用紙を九州で初めて全庁的に導入した。販売量に応じて製紙会社がA4サイズ1箱(2500枚)当たり50円を拠出し、森林所有者に還元。木材の地産地消や森林保全、地球温暖化防止に一役買っている。
 
 行政や企業、民間団体で構成するグリーン購入ネットワーク(事務局・東京都)は「地元の間伐材需要の創出や今後の伸びが期待される」と評価した。
 
 受賞の知らせに、佐賀市契約検査課は「東日本大震災以降、自分たちの足元にある資源に目を向け、活用することへの関心が高まっている。今後も前例にとらわれず、環境保全の取り組みを進めていきたい」と話す。

ひびの


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