2011年09月26日
間伐材加工の拠点として高松市香南町に「かがわ木材加工センター」が25日、完成した。有限会社「赤松製材所」(高松市塩江町、赤松孝明社長)が運営し、山林荒廃の原因となっている間伐材を有効利用していく。
午前10時から開かれた完成式には浜田恵造知事ら約40人が参加した。センターは、森林整備・林業再生事業として林野庁の補助金7500万円を受けて今年2月に着工した。総事業費は2億1200万円、建物の延べ面積は1900平方メートル。木材の直径や体積を測定するリングバーカーなど製材、加工に必要な6台の機械を備えている。
県森林組合連合会によると、県内の間伐材は、木材価格の低迷で、運搬に多大なコストがかかるため、伐採後に放置されたままになっているという。同連合会の木村薫会長は「これまでは加工拠点が県外にしかなく、輸送費がかかり、搬出すればマイナスだった。今後は間伐材を気軽に持って行くことができる。期待したい」と話した。
香川のヒノキ材は、センターに導入した機械で、そりや曲がりのない柱として供給できるという。10年度の県内の間伐材の搬出量は年間2400立方メートル。センターではその2倍に当たる年間5千立方メートルの加工量を目指していくという。
赤松社長は「安定供給が期待でき、香川のヒノキを将来的にはブランド化させたい」と話した。
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