県内初「郷土の森」に つるぎ一宇の津志嶽国有林

2011/9/29
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 つるぎ町一宇久藪の津志嶽(つしだけ)(1494メートル)にある国有林が県内で初めて林野庁の保護林の一つ「郷土の森」に選定される。町指定天然記念物・シャクナゲの群落が含まれており、町は徳島森林管理署と連携し、年度内に既存の登山道を整備するほか新たに遊歩道を作る。30日、町と四国森林68 件管理局(高知市)が保存協定を締結する。

 国有林は津志嶽の東側に位置し、面積は18・93ヘクタール。2000年に町指定天然記念物になった約3700本のシャクナゲが自生する群落(約3・3ヘクタール)も含まれている。群落周辺は開花時期の5月中旬から6月上旬にかけて登山者でにぎわう。

 町は国有林の適切な保護・管理につなげようと、四国森林管理局に8月に申請し、受理された。登山道や遊歩道の整備のほか、観光案内板を設置し、地域住民の憩いの場や森林68 件環境学習の素材、町のイベントなどに活用する。自生する樹木の生育状況調査や危険箇所の点検も行う。

 郷土の森は、林野庁の保護林設定要領に定められた7種類の保護林のうちの一つ。地域の象徴としての意義を持ち、森林68 件維持に関して自治体の要請がある場合に認定される。現在、全国では36カ所計3862ヘクタールが選定されている。
【写真説明】「郷土の森」に選定される津志嶽の国有林=つるぎ町

徳島新聞社


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