森林セラピー基地:県内唯一、智頭・芦津渓谷にオープン ガイドが散策指導 /鳥取

2011年8月1日

◇「森林セラピー」で癒やし
 智頭町芦津の芦津渓谷に「森林セラピー基地」がオープンし、31日、約450人が参加して森林内の散策や音楽、ヨガなどを通して心身を癒やした。

 町の総面積の約93%が森林という特長を活用しようと、町や町民らが09年6月、智頭町森林セラピー推進協議会を設立。森の癒やしに詳しいガイドの育成や、3コース(1・3キロ~2・3キロ)の森林セラピーロードを整備し、昨年4月にNPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京都千代田区)から県内唯一の森林セラピー基地に認定された。町企画課の岡田光弘さんは「森林の中で都会のストレスを癒やし、リフレッシュしてほしい。ガイドがいるので効果的に癒やしを体感できます」とPRした。

 町によると、森林セラピーは癒やし効果が科学的に検証された森林浴効果を指す。参加者はガイドから森林内での呼吸方法や歩き方などの指導を受け、効果的にリフレッシュする。

 この日に行われた森林散策、クラシック演奏を楽しむ「森の音楽会」、ヨガなどには県外からの参加者も駆け付けた。東京都内から子ども2人を連れて来た望月索さん(41)は「子どもと『空気が気持ちいいね』と話していた。東京ではこんなにたくさんの原生林を見る機会がない。自然の中で演奏が聴けるなんてぜいたくだと思う」と喜んでいた。

 ガイドとともに歩く森林セラピーの体験料は、半日コース8000円、1日コース1万3000円(ガイド1人につき6人まで)。問い合わせは同推進協(0858・75・3117)。

毎日新聞 2011年8月1日 地方版【川瀬慎一朗】


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