2011.03.21.
イギリスのチャールズ皇太子も訪れ、ヨーロッパの王族やセレブの間でも密かに人気になっているというアドレーレ・アメラール(「白い山」の意)・エコロッジは、シーワ・オアシス郊外の塩湖の畔にあります。
カイロから車で10時間近く。やっと到着した時には、すでに夕闇が迫っていました。ロッジには電気がないため、窓から漏れる灯りもありません。土壁で塗り固められた建物は、背後の岩山と完全に一体化し、まるで要塞のようにも見えます。
まもなく薄闇から、民族衣装をアレンジしたエレガントな白いローブ(長衣)にターバンを巻いたスタッフがやってきました。うやうやしく頭を垂れると、そのまま部屋に案内してくれました。レセプションらしきものはなく、部屋には鍵すらありません。オリーブの間伐材で作った閂(かんぬき)があるだけ。
「ディナーは何時になさいますか?」
確認すると、ローブの男たちは再び夕闇に消えていきました。
< エコナビ
2011.03.21.>
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