2011.03.22.
廿日市市は2011年度、市有林間伐材のバイオマス(生物資源)燃料化に向けた導入調査に乗り出す。コストや二酸化炭素(CO2)の削減効果を検証し、事業化するかを判断する。伐採しても山林から搬出しない「切り捨て間伐」にとどまってきた樹木の有効活用につなげる。
市は市スポーツセンターの温水プールや、「べにまんさくの湯」など4カ所の市営入浴施設の燃料使用を想定している。市有林のうちスギやヒノキなどの人工林で今後、間伐が見込まれる樹木量を算定。伐採や搬出、木材チップへの加工、ボイラー設備の交換にかかるコストを試算する。
一方、バイオマス事業に関しては総務省行政評価局が2月中旬、08年度までの6年間に実施した国の214事業について、地球温暖化防止などの効果を「皆無」と判定した。このため市は、化石燃料とのコスト比較やCO2削減量などの効果を見極めた上で事業化していく方針でいる。
< 中国新聞 2011.03.22.>
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