周辺で間伐の木材 自然公園施設に

2011年01月26日

 韮崎市が同市穂坂町三ツ沢に建設を進めている自然公園の休憩交流施設の構造見学会が24日、開かれた。施設には建設地周辺で間伐されたアカマツのLVL(単板積層材)を使用しており、全国的にも珍しいケースという。

 施設は県産材を100%使用した木造平屋建てで、3月に完成予定。木材製造のキーテック(東京)が、3ミリの厚さにしたアカマツを平行に張り合わせて作ったLVLを、柱やはりに使用している。

 市によると、間伐された木々はチップになったり切り倒されたままになったりすることも多く、LVLの使用は間伐材の有効利用につながる。また、同社によると、建設地周辺の間伐材で作ったLVLを使用した施設建設は全国的にも珍しいという。

 使用しているLVLは県産材認証製品。県産材認証センターは昨年、県外工場で生産したLVLなどの木材製品でも一定条件を満たせば「県産材認証製品」と認めるよう制度を改正。県木材協会によると、同施設は制度改正後に認証されたLVLを使用した第1号となる。

 この日の構造見学会には、同社や県、市の関係者ら約10人が参加した。市は「完成後は施設を活用して森林、林業の重要性のPRもしていきたい」としている。

<山梨日日新聞 2011.01.26.>20110126_10_1


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