2011年1月20日
香川銀行は19日、国際復興開発銀行(世界銀行)が地球温暖化対策事業の支援のために発行する債券「グリーンボンド」を購入した、と発表した。購入額は500万ドル(約4億円)。グリーンボンドの購入は全国の地銀では6行目で、四国100+ 件では伊予銀行に次いで2行目。
グリーンボンドは、発展途上国で行われている太陽光発電や風力発電の導入、森林100+ 件の維持管理など地球温暖化対策事業への融資に使い道を限定して発行する債券。世界銀行が民間から調達した資金を途上国などに貸し付けることで運用しており、発行を始めた2008年以降、累計18億ドルを発行している。香川銀行は、金利3・32%、償還期間10年の債券を購入した。
同行は、企業の資金需要が低迷する中で、預かり資産を国債や社債など国内債券を中心に運用している。グリーンボンドは主な格付け機関から最高の格付けを得ており、金利が国内債券より有利な上、CSR(企業の社会的責任)活動につながるとして購入を決めた。
主幹事は大和証券キャピタル・マーケッツ。同行は「グリーンボンドは投資を通じて地球温暖化の問題に貢献でき、大きな意義がある」としている。
<四国新聞社 2011/01/20>