2011年1月31日
四国山地東部など全国で深刻化しているシカによる森林の食害について専門家らが現状と対策を報告するシンポジウム「どう守る三嶺・剣山系の森と里」(三嶺の森をまもるみんなの会主催)が30日、香美市香北町で開かれた。
シンポでは、兵庫県立大の横山真弓准教授が、兵庫県は約20年前からシカの食害があり、年間約3万頭の捕獲が必要になっていると説明。兵庫県が森林動物研究センターを設置し、シカの生態や個体数の調査、捕獲方法の開発や食材としての利用法研究に取り組んでいることを紹介した。
続いて三嶺・剣山山域での取り組みを研究者と徳島県、香美市の担当者が報告。三嶺の森をまもるみんなの会・高知大グループの石川慎吾・同大理学部教授は、食害でササ原が枯れた裸地の緑化にイネ科の多年草ヤマヌカボが有望と提案。7月上旬にヤマヌカボの種をとり、8月下旬~9月上旬に種をまく作業への協力を求めた。(前田智)
<asahi.com マイタウン高知2011.01.31.>
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