間伐材の防音壁に最高賞 エコプロダクツ大賞

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土木資材商社の篠田(羽島郡岐南町野中、篠田篤彦社長)と製材加工の本庄工業(岐阜市北鶉、中川稔之社長)、県森林組合連合会の3者が間伐材を使って開発した木製防音壁「安ら木(やすらぎ)2」が、環境負荷低減につながる製品に贈られる「エコプロダクツ大賞」の最高位・農林水産大臣賞を受賞した。12月9日に都内で表彰式が行われる。

 吸音材のロックウールを間伐材で挟んだ防音壁で、高速道路や駅、駐車場などに使う。間伐材の用途を広げることで地域林業の活性化を図り、森林整備の促進につなげる狙い。一般的な金属製防音壁に比べて生態系への影響も少ないとしている。

 また金属製の防音壁と規格サイズをそろえることで、既設の柱を生かして金属製と交換できる。吸音率は金属製と同等を実現した。

 10年ほど前、篠田社長がドイツの高速道路で木製防音壁を見たのがきっかけで、2002(平成14)年に間伐材防音壁普及協会(会長・篠田社長)をつくって開発に着手。改良を重ねた安ら木2で高評価を得た。同連合会が間伐材供給、篠田がロックウールなど内部材、本庄工業が製材・加工を担当する。

 エコプロダクツ大賞は、財団法人「地球・人間環境フォーラム」などでつくる推進協議会が主催、農林水産省や経済産業省など各省庁が後援。過去にハイブリッドカーのプリウスや家庭用燃料電池のエネファームなども最高賞を受賞している。

 すでに商社などから引き合いがあるといい、篠田社長は「共生型エコプロダクツの典型として全国に展開したい」と話している。
<岐阜新聞(2010.11.20)>


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