エコで勝負:トライウォール 間伐材利用のひつぎ

梱包(こんぽう)資材製造・販売の「トライウォール」(東京都)が、環境性能に優れた強化段ボールで存在感を高めている。貿易が拡大しているアジアで販売が増加。強化段ボールや間伐材で作ったひつぎもグループ会社から販売し、環境意識の高い消費者の関心を集めている。

 同社の強化段ボールは、3層構造で強度を高め、産業用の重量部材を輸送する梱包材として活用されている。木箱に比べて重さが4分の1程度と軽く、輸送時の燃料などを削減でき、二酸化炭素(CO2)排出量は最大で木箱の半分程度まで抑えられる。輸送する部材の量を増やせるメリットがあり、物流が急増するアジアで浸透している。

 06年には強化段ボール製のひつぎ「エコフィン ノア」を販売、燃焼時間が合板の半分で、燃料を軽減できることが注目を集めた。09年には、森林維持を手掛ける民間団体が管理する森の間伐材を使ったひつぎ「エコフィン ウィル」も販売。森林維持に貢献するとともにCO2をオフセット(相殺)するサービスにも乗り出している。【山本明彦】
<毎日jp(2010.11.22)>


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