筑北村の「バイオマスタウン構想」 温泉施設経費削減へ

筑北村が本年度から、間伐材やキノコの廃培地などのバイオマス(生物資源)を活用し、利用計画の全体像を示す「バイオマスタウン構想」を練っている。村は廃棄物や未利用のバイオマスを燃料に活用することで、村内の温泉施設の運営経費削減を狙っている。

 同村は加温が必要な温泉施設3カ所と温水プールが1カ所ある。いずれも経営が苦しい状態で、飯森紀元村長は経費を抑える方法としてバイオマスに着目。バイオマスボイラーを導入し、間伐材や廃培地のおがくずを燃料として活用することでコスト抑制を検討している。

 20日から村関係者や専門家らが村内のキノコ生産者や豚の放牧地などバイオマスの発生場所を視察し、22日は意見を集めた構想案を論議した。村は構想内容を詰めて、来年1月ごろ、農林水産省に提出する予定。国から公表されれば、バイオマス関連事業について国の補助を受けられる制度などを活用できる。

 飯森村長は「温水プールの通年営業に向けてバイオマスの活用を考えたい。活用による費用対効果の面を十分検討したい」と話している。
(提供:信濃毎日新聞)

<信州 Live on(2010.10.23)>


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