社会資本として里山の評価必要 林業大学校長が講演【京都】

201402110835350211tnb2京都府京丹波町豊田の須知高は10日、府立林業大学校(同町本庄)の只木良也校長の講演会を開いた。約100人の生徒たちは、里山の復活とその保全について学んだ。

■農・林連携の長所、須知高生に語る

同高には須知農林学校時代の広大な学校林があり、その活用と森林環境教育を進めている。只木校長は「里山と人と~その過去・現在、将来に向って」というテーマで講演した。

只木校長は、里山と農業の関係を「日本の農業は水田米作だったから斜面の森が守られ、その森林が肥料を提供して里山が成立した」と説明。これからの課題は「数量にすることができない里山の価値を社会資本として評価する必要がある。里山を都市施設として見て、農と林が連携する長所を見直していくべき」と説いた。

林業大学校の上荻寛教授も講演。学校林の調査結果を報告した。

京都新聞