建設業者が木材加工 揖斐川の協同組合、チップ製造工場稼働

PK2010100202100049_size0間伐材を燃料や製紙原料に加工する木質チップ・ペレット製造工場の竣工(しゅんこう)式が1日、揖斐郡揖斐川町西津汲の同工場で開かれた。同郡の建設会社などで組織する「いび森林資源活用センター協同組合」が森林整備と一体で運営し、衰退する郡内の林業再生を図る。
 工場では、山林から運び出される木材のうち、建築用などには使えない低品質の間伐材などをバイオマス燃料のペレットや製紙原料のチップに加工。採算面からこれまで間伐されなかったり、切り倒されたまま山中に放置されたりしていた木材を資源として活用する。
 協同組合は人工林の集約を同時に進め、木材生産チームで効率的な森林整備を実施。工場への間伐材の供給量も確保する。
 工場は、国や県、町からの補助金約2億2400万円を受けて建設され、10月中にも本格稼働。事業規模が100%に達する2014年には、年間木材加工量約1万立方メートル、売り上げは全体で約2億2000万億円を目指す。
 県によると、森林整備から木材加工までを建設業が一貫して取り組むのは全国的にも珍しい。建設会社にとっては、公共事業が減少する中で異業種参入を図れるメリットがある。 (岡本太)
<中日新聞(2010.10.2)>


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