掛川市で森林再生に取り組むNPO法人「時ノ寿の森クラブ」(松浦成夫理事長)とJA遠州夢咲(本店・菊川市、夏目善宇組合長)が、間伐材の有効活用で協力することになった。同JAは提供を受けたヒノキ材で「支部長札」を製作。16日から197ある支部の責任者宅に配布を始めた。
この名札は縦28センチ、横11センチ。円柱を斜めに切った形で表面に地区名などが、裏面に「元気な農業、豊かな地域づくりを目指します」などと書かれている。各地域のリーダー役を務める支部長宅の玄関などに置いてもらい、間伐材の活用などをPRするという。
受け取った掛川市川久保の養鶏業、藤野秀夫さん(46)は「間伐をしないと森が死んでしまう。(森林資源の)有効利用になる」と趣旨に賛同した。
松浦理事長は「6月に20本ほど切り出し提供した。森を守る運動が広がればうれしい」と語った。
同クラブは同市北部の放置された針葉樹林の再生を目指し、これまでに広葉樹約1万本を植樹した。毎日新聞社が協賛している。【舟津進】
<毎日新聞(2010.9.17)>