間伐や植樹通じ、森林の役割学ぶ/一ノ谷小児童【香川】

img_news香川県観音寺市古川町の一ノ谷小学校(渋谷敏郎校長)の6年生49人が12日、学校から約10キロ離れた三豊市山本町の山林で間伐作業と卒業記念植樹に取り組んだ。児童たちは、校区の住民と大きく育ったヒノキを切り倒したり、ヤマザクラの苗木20本を植え、森づくりの苦労や森林の果たす役割について学んだ。

環境や古里学習の一環として、一ノ谷青少年育成会(篠原重寿会長)が企画。一ノ谷地区の住民が管理する野山(のさん)保全山林(旧一ノ谷財産区保有山林、約85ヘクタール)で約35年前から毎年行っており、自治会や水利総代ら約60人も参加した。

野山保全委員会の高橋晃会長(70)らの指導で、森林が下流の河川やため池に与える影響について学んだ児童たちは、グループに分かれて間伐作業を体験。10本余りのヒノキを力を合わせて倒したり、下草を刈った後、ヤマザクラの苗木を丁寧に植え付けた。

高橋会長は「この中から、一緒に森の世話をする子が出てきてくれれば頼もしい」と話していた。

SHIKOKU NEWS