放置林を減らそう/さぬき市林業研究会が管理講座【香川】

img_news森林所有者らを対象に森林の管理方法などを伝える講座がこのほど、香川県さぬき市寒川町の香川東部森林組合などで開かれた。参加者は座学で森林が果たす役割や放置林のリスクなどについて学んだ後、森林に出向き、太い木の成長を妨げる細い木々を取り除く整理伐などの手法を体験した。

講座は、森林所有者や林業関係者らでつくるさぬき市林業研究会(田中政晴会長)が主催。近年は林業の担い手不足に加え、所有者が手入れの方法を知らず、放置されるケースが後を絶たないことから、初心者向けに初めて企画した。

講座には約20人が参加し、森林での実地研修では研究会のメンバーがチェーンソーやのこぎりなど手入れに使う道具を解説した後、樹木の伐採を実演。枝の混み具合で間伐する樹木を見極めることや、倒したい樹木が決まれば、あらかじめ倒したい方向に受け口と呼ばれる切れ目を水平、斜めの順番で入れることなどを伝えた。

同研究会によると、講座は昨年11月に所有権の相続についての座学を開いており、今後も知識が深まっていくように系統立てて実施していく方針。田中会長は「少しでも放置される森林を減らしたい思いから企画した。手入れが大切なことを一人でも多くの人に伝えたい」と意気込んでいた。

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