新築の75.4%が「木の学校」、国産材使用は6割以上…文科省調べ

87546文部科学省は、平成25年度の公立学校施設の木材利用状況について調査し、取りまとめて公表した。新しく建築された学校のうち75.4%が木材を使用した「木の学校」で、うち20.5%が木造施設だった。整備に使用された木材の6割以上が国産を使用していた。

調査対象は、全国の公立幼稚園、小学校、中学校、高校。木造施設の整備状況や非木造施設の内装木質化の状況、木の学校の木材使用量について調査した。文部科学省は、調湿効果による学習環境の改善、地場産業の活性化、地球環境の保全、地域の風土や文化への調和などから、学校施設の木材利用を推進。木材校舎整備や内装の木質化に対する補助を行っている。

平成25年度に新しく建築された学校1,242棟のうち75.4%の936棟が木材を使用した木の学校だった。うち、木造面積が過半を占める木造建設は20.5%の254棟で前年度より0.5ポイント増加した。

床や壁、天井などの内装を木質化した非木造施設は54.9%の682棟で、前年度より0.3ポイント減った。木質化したのは教室や図書室、多目的室などの遊戯室等がもっとも多く、屋内運動場や武道場などもあった。

また、木の学校の整備に使用された木材は全施設で85,959立方メートル。うち、国産の木材は64.4%の55,378立方メートルだった。とくに木造施設での国産木材の使用は多く、8割以上が使用されていた。内装を木質化した非木造施設でも5割以上が国産木材を使用した。

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