自然体験や観察を通して森林について学習する「上郷小学校広葉樹の森校外学習」が30日、鶴岡市の熊野長峰で行われ、上郷小学校(遠見良一校長、児童104人)の3年生たちが、山形大農学部の学生たちから森林の大切さを学んだ。
市農山漁村振興課では山形大農学部の小山浩正教授の指導の下、2005年から熊野長峰で広葉樹の森再生プロジェクト「どんぐりの森救出大作戦」と称して市民に参加を呼び掛け、同小児童や上郷地区住民と一緒にドングリの植栽を実施。本年度は、広葉樹の森林で自然体験や観察を通して森林の重要性についての理解を深めてもらおうと、県の「やまがた緑環境税」を活用することにし、同小校外学習を行った。
この日は上郷小の3年生21人と、引率教諭、山形大の小山教授、同大学生らが熊野長峰に集合。初めに学生たちは、体を使って木の高さや幹の太さを調べる方法を児童に指導した。また、貯水池の周回コースで確認できるミズナラやホオノキ、クロモジなどを枝や葉を使って紹介したほか、ナラ枯れが発生する原因を分かりやすく説明。続いて児童たちが実際に周回コースを歩き、体を使って木の高さを図ったり、クイズを通して樹種の名前や大きさを学んだ。
参加した板垣大善君(8)は「クイズをして森のいろいろなことが分かった。これからも森を大切にしていきたい」と話していた。