森林認証、町全域に 岩泉町が事業拡大へ【岩手】

e1406282岩手県下閉伊郡岩泉町は本年度、町内の森林で「森林認証林拡大事業」に取り組む。既に一部森林で取得している世界的認証制度「FSC森林認証」を町内全域に拡大する計画。27日は「岩泉の明日の林業をつくる会」と題し、山林所有者や関連業者を対象に研修会を開催した。山林所有者への制度周知を図るほか、事務手続きの集約などを進め、岩泉産木材の価値を高める。

研修会は約30人が参加。アミタ環境認証研修所(東京都千代田区)の小川直也主任審査員、古川ちいきの総合研究所(大阪市)の古川大輔代表取締役がFSC認証の制度やマーケティングなどについて講演した。

FSC認証は、森林管理協議会(略称FSC、ドイツ)が認定。環境への配慮や長期的な生産計画など社会的、経済的な視点から審査が行われる。取得により、他地域産材との差別化が図られる。

【写真=林業の活性化に向け、関係者がFSC認証制度やマーケティングについて学んだ「岩泉の明日の林業をつくる会」】

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