鹿児島県内で唯一「森林セラピー基地」に認定されている霧島市で、3つの散策路を案内する「霧島森林セラピーガイドクラブ」が誕生した。葉の触感や樹木の香りなど五感で楽しむ歩き方を提案する。宿泊客向けの定期的なガイドも始めた。
セラピー基地は専門家が癒やし効果を科学的に調べた場所で、全国57カ所にある。市は2007年に認定されたが、11年に新燃岳の噴火に見舞われ、観光客が減少。麓にある散策路を有効利用し呼び戻そうと、市森林セラピー推進協議会がガイドを養成した。受講者ら7人は昨年11月、クラブを結成した。
4月5日は柳ケ平散策路で「セラピーウォーク」(牧園町特産品販売所主催)があり、平井温子(はるこ)会長(55)=霧島市国分=ら4人が同行。「春のたから探し」と題したカードが参加者77人に配布され、ウグイスの声や動物が食べた跡など16項目の発見事項に丸をつけていった。