「エコ木材」首都圏に売り込め! 南会津町、SGEC認証へ【福島】

140328topic2福島県南会津町針生地区の町有林(約477ヘクタール)が、月内にも環境に配慮した森林を認証する「緑の循環(SGEC)制度」の認証を受ける見通しであることが27日、分かった。町は今後、首都圏を中心に同町産木材を売り込み、2020(平成32)年の東京五輪での需要も視野に入れて販売を加速させる方針。自治体所有の森林でSGECの認証を受けるのは県内で初めて。

同町は森林が総面積の約92%を占める。同町産木材の付加価値を高めようと、2010(平成22)年度から認証に向けた準備を進めてきた。町内6カ所の製材所も4月中に同会議が生産、加工、流通の適切な管理システムを持つ事業所を認証する「COC事業体」の認証を受ける予定。SGEC認証を受けた町有林の木材をCOC事業体の製材所で加工した場合は「SGEC材」として認証され、マーキングが施される。

環境への配慮が保証された木材は普通材との差別化が図れ、営業の武器にもなる。首都圏の工務店などと直接取引するパイプもでき、新たな流れを構築できるメリットがあるという。

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