伊那市御園の玩具アドバイザー古畑愛さん(42)が、おもちゃで遊ぶ大切さを書籍「おもちゃの処方箋」(三学出版発行)にまとめた。自らの体験を基に各種の“効能”を記している。二十三日以降、古畑さんが自宅で運営する子育て支援拠点「どうぞのいす」などで販売する。
「おもちゃの処方箋」は、「赤ちゃんからお年寄りまで心を癒やすおもちゃ」「自分で考える力を引き出せるおもちゃ」など十章で構成している。
木のスロープで球を転がすおもちゃの紹介では、リラックスや手や指の刺激につながる長所を指摘。マンダラのような幾何学模様に色を付ける塗り絵は、自分で考える力や集中力が高まる効能を挙げている。
各章に、子どもとの遊びや、福祉施設での高齢者との交流の経験も盛り込んだ。四六判、七十七ページ。税込み千五十円。
古畑さんは二〇〇五年、「どうぞのいす」を開設。木のおもちゃの販売をしながら、障害児や保護者の交流の場にしている。一二年には玩具福祉学会(事務所東京都)の玩具療法士の資格を得た。「おもちゃの処方箋」が初の著作で「年齢を超えて楽しめるおもちゃの力を知るきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。
インターネットの通信販売サイトからも購入できる。問い合わせは古畑さん=電0265(74)6697=へ。