真庭のバイオマス発電所 来月着工【岡山】

20140114-115081-1-N森林の間伐材などを燃料に発電することを目的に、昨年2月に真庭市や民間企業などによって設立された会社「真庭バイオマス発電」が、発電所を真庭市目木の県営真庭産業団地に建設することになり、14日、立地協定式が真庭市役所で行われた。2月に着工し、2015年4月の稼働を目指す。

真庭バイオマス発電は、真庭内の集成材メーカー・銘建工業を中心に市や真庭森林組合など計9団体が出資して設立。計画では、1万3500平方メートルの敷地に鉄骨一部2階建て5300平方メートルの発電所を建設する。

1年間に使う木材は、間伐材が9万トン、製材の過程で出る端材が5・8万トンで、年間出力は一般家庭2万2000世帯分に相当する1万キロ・ワット。土地代を含めた事業費は約40億円。

この日は、中島浩一郎社長と岡山県産業労働部の桐野伸一審議監、太田昇真庭市長らが出席。木質バイオマスによる同市のエネルギー自給率は現在11・6%で、発電所が稼働すれば約40%にアップするといい、太田市長は「権限や財源だけでなくエネルギーの自立も大事。できれば自給率を100%にしたい」と抱負を語り、中島社長は「新しいエンジンを付けて前に行く態勢ができた。絶対に失敗できない。慎重に大胆に進めていきたい」と意欲を見せた。

(2014年1月15日 読売新聞