木造建築の可能性や魅力を知ってもらう「ティンバライズ建築展―都市木造のフロンティア」が24日、静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで始まった。高層ビル用の木造の柱など、木材の新しい生かし方を紹介している。8月1日まで。
東京を中心に活動する建築家や研究者らでつくる「チーム ティンバライズ」(代表・腰原幹雄東京大生産技術研究所准教授)などの主催。
2000年に建築基準法が改正され、木造建築物の高さや延べ床面積の規制が撤廃された。全国で、少しずつ木造の中層集合住宅などが建てられているという。
会場では高さ30メートルの木造高層ビル向けに耐久性や耐火性を持たせた柱やはり、木材を不規則に組んだ格子の壁、花びら状の天井など七つの工法、技術を紹介している。親子連れなどが訪れ、足を止めて見入っていた。
腰原代表は「木造建築の可能性が広がっていることを多くの人に知ってほしい。地域の森林資源を考えるきっかけにもしたい」と話した。
28日午後2時からは同館で、「静岡県における木造建築の可能性」と題した腰原代表らによるトークイベントも行う。
静岡新聞 地域ニュース・中部(2010.7.25)より