神埼郡森林組合(山口三喜男組合長、988人)、鳥栖市森林組合(才田良美組合長、110人)が20日、合併に向けた予備契約に調印した。合併後の「佐賀東部森林組合」は組合員数1098人、森林所有面積6148ヘクタールとなる。総会・総代会の承認、県の認可を経て来年4月1日に発足する予定。
鳥栖市森林組合がサービス向上や経営基盤の充実などを目的に神埼郡森林組合に合併を申し入れ、12年から検討を重ねてきた。
合併比率は対等で事務所は神埼市脊振町広滝に置く。鳥栖市役所農林課に職員は常駐しないが、相談窓口を開設。合併新組合では森林作業の集約化や高性能機械導入によるコスト削減、新システムでの情報提供で組合員の利便性を向上させる。
佐賀市の四季彩ホテル千代田館であった調印式では、合併推進協議会の山口三喜男会長が「今後は一つの組合として組合員から期待され、良かったと思われる組織運営にあたりたい」と抱負。立会人を務めた県森林組合連合会の福島光洋会長は「これからの林業のあり方を考えて尽力された皆さんと後継者の力で、確かな成果や実力を発揮して」と期待した。合併新組合の発足で、佐賀県内の組合数は8となる。