京都府立大と林野庁近畿中国森林管理局は26日、森林の機能維持や林業再生に関する協定を結んだ。府立大には生命環境学部に森林科学科があり、国有林を管理する技術開発や研究を進める。
近畿中国森林管理局は、国有林で伝統的建築物の屋根のふき替えに使う檜皮(ひわだ)や修復に必要な太い木材の生産に取り組んでいる。府立大は今後、生産技術の向上に協力し、社寺の景観を形成する国有林の保全について研究する。
この日、渡辺信一郎学長は「国有林が研究フィールドに加わり、府内の林業研究が幅広く推進できる」と期待を寄せた。