津波到達点に桜を植樹している陸前高田市のNPO法人桜ライン311(岡本翔馬代表)は9日、市内で秋の植樹会を開いた。約100人のボランティアが参加し、東日本大震災を後世に伝える活動に理解を深めながら熱心に取り組んだ。
同日は、シカの食害で枯れた12カ所の45本を植え替え。食害対策として、茨城県の団体から寄贈された高さ4メートルほどのオオシマザクラを植樹した。
参加者はスコップで穴を掘り、苗木を植えた。海が見えない植樹場所もあり、津波の恐ろしさを体感。花巻市南城の会社員(25)は「ここまで津波が来たとは想像できない。シカに食べられず、すくすく育ってほしい」と願った。
同法人はこれまでに520本を植樹している。