木に対する親しみを持ってもらうことを目指した「木育(もくいく)」の授業が2日、長崎県長崎市の長崎大付属小であった。農林中央金庫が長崎県森林組合連合会と協力して実施。4年生児童約90人が間伐体験などを通じ、日本の森林環境や林業を学んだ。
授業では、日本の国土の66%が森林であることや、適切に立木を間引かないと健全な木が育たないことなど森林全般について解説。輪切りにした丸太などを手に、樹齢の見方など木材に関する解説もあった。
間伐体験では、諫早市から運んだヒノキ(直径約5センチ)を使用。児童たちが懸命にノコギリを動かし、切り倒した。末永彩華さん(10)は「木を育てるために、手入れするのが分かった。木は硬かったけど、ザギザギした感触が面白かった」と話した。
農林中金の担当者によると、今回の授業に合わせ、長崎の森や木が分かるオリジナル教材も作製。今後の授業で役立ててもらうという。