富山県南砺市のアニメーションと伝統の井波彫刻がコラボレーションです。
南砺市を舞台にしたアニメ「恋旅(こいたび)」のキャラクターの等身大の木彫刻が完成し、18日、関係者に披露されました。
これが、17日完成したばかりの作品、「恋旅(こいたび)~True(トゥルー)Tours(ツアーズ)Nanto(ナント)」の主人公、晴喜(はるき)と葵(あおい)です。
この木彫刻はクスノキで作られ、晴喜は175センチ、葵は155センチとキャラクターの設定の等身大で、厚みは9センチですが、表情や制服などがきめ細やかに表現されています。
この木彫刻は伝統の井波彫刻の技を幅広い世代に発信できればと井波彫刻協同組合が企画したもので、アニメのキャラクーを題材にしたのは今回が初めてです。
「恋旅(こいたび)~True(トゥルー)Tours(ツアーズ)Nanto(ナント)」は、南砺市が市内のアニメ制作会社ピーエーワークスに依頼して製作した短編アニメーションで、若い男女の恋模様を描いた3つの物語で構成されています。
南砺市に来てスマートフォンなどでダウンロードしないと見られない限定アニメで、これまでの視聴者は4千人以上と若い世代の人気を集めています。
今回、南砺市の更なる盛り上がりに一役買えればと、井波彫刻で20年以上の彫刻師4人が手がけ、19日間の期間を経て作り上げたのですが、様々な苦悩もあったようです。
よりリアルで、クオリティーの高いものを作りたい。
4人の彫刻師は各パーツの担当を決めて制作したということですが、一番こだわったところは「顔」です。
井波彫刻の技によってよりリアルに再現されたアニメのキャラクター。
この作品は、今月21日から井波彫刻総合会館で展示される予定です。