コンサート:間伐材、響け音色!!体育館に音響反射板--西浜中・吹奏楽部 /和歌山

和歌山市立西浜中学校の吹奏楽部員と同校OBらが、間伐材も使った音響反射板を用いた演奏会「初夏のコンサート」を、同市西小二里の同校体育館で開いた。吹奏楽部員68人らが「聖者の行進」など9曲を演奏、保護者ら約400人が聴き入った。
 コンサートでは、高さ3メートル、幅1メートルの板10枚を演壇の後ろに置いて、後ろに抜けてしまう音を前へ飛ばした。同校と同校同窓会は、県民1人当たり年間500円を徴収して森林の保全に充てる県の「紀の国森づくり基金」に、間伐体験と反射板づくりを申請。認められたため、吹奏楽部の約30人が昨年9月、紀の川市下鞆渕で実際に間伐を体験し、その際の木材も今回一部使った。
 久保田広美さん(3年)は「間伐体験では、木を切ることが想像以上に大変だと知った。自分たちが切った木で作ることができてうれしい。音の跳ね返りも格別だった」と話した。【平川雅恵】


毎日新聞(6月20日朝刊)より抜粋


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